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PRESS RELEASE

2020年6月30日
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社

富士通クラウドテクノロジーズ、衛星データを機械学習により
クラスタリングしたデータサービス「Starflake retail」を提供開始

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新見 昌弘)は、衛星データを含む複数のデータセットに機械学習を適用、独自にクラスタリングしたデータサービス「Starflake retail」の提供を開始します。本データを利用すれば任意のエリアの人口密度と経済的な価値を比較し、エリアごとの「コストパフォーマンス」を把握できます。なお、本サービスは富士通株式会社でも販売開始予定です。
<サンプル画像:一都三県のStarflake retailをOpen Street Mapにプロットしたもの>
<サンプル画像:一都三県のStarflake retailをOpen Street Mapにプロットしたもの>



 当社は2017年7月の「Starflake」シリーズの提供開始を皮切りに、様々な地理関連データを提供してまいりました。当社ではこれらのデータおよび機械学習を用いた研究開発を推進しており、この度は「公示地価」・「国勢調査」・「Starflake nightview」(都市の夜間光データ)を用いた分析結果をデータセット「Starflake retail」として提供します。
 「Starflake retail」は、任意のエリアごとの人口密度と経済的な価値(地価など)を比較、クラスタリングしたデータです。流通業の店舗開発業務や不動産ディベロッパーの商業用不動産・分譲地開拓業務において、エリアごとの「コストパフォーマンス」を把握することができます。

 流通サービス・不動産ディベロッパー企業が出店計画を決定する際、目に見えて人口が多く、地価も高い都市エリアはほぼ必ず出店を検討します。一方、重要になるのは人口が比較的多く、地価が比較的安い、隠された「コストパフォーマンスの高いエリア」の情報ということが複数のユーザー企業のヒアリングで明らかになりました。
 当社ではかねてより提供している「公示地価」および250mメッシュ単位で集計された「国勢調査(2015年版)」のデータを用い、地価が比較的安いが人口密度の高いエリアを抽出しようと試みました。

しかし、公示地価の利用には
 ・公示地価は年次更新のため、再開発の影響などを考慮できていない可能性がある
 ・人口10万人以上都市のみ開示されており、郊外・地方都市はデータに欠損があるため、
  そもそも把握できない
という課題があります。そこで、都市の夜間光データで、全世界日次で取得可能な「Starflake nightview」が「公示地価」の代理変数とならないか検証を重ねたところ、一定の成果が得られました。

<サンプル画像:夜間光は公示地価と強い正の相関がある>
<サンプル画像:夜間光は公示地価と強い正の相関がある>



 この結果を受け、Starflake nightviewを公示地価の代理変数=経済的な価値を表す変数として利用、国勢調査をもとにした人口密度データと250mメッシュ単位で結合し、弊社独自ロジックおよび「教師なし学習」のアルゴリズムによってクラスタリングを実施しました。これにより、日本全国を人口密度と経済的な価値のバランス=コストパフォーマンスで分類した7つのクラスターに分けることに成功しました。

<クラスタリングのイメージ>
<クラスタリングのイメージ>



 上記クラスターのうち、「都市エリア」・「準都市エリア」は「目に見えて人口が多く、地価も高い都市エリア」に該当します。店舗も密集し、競争率が高いことが確認できました(例:東京都港区・中央区)。一方「人口集中エリア」は人口密度が高いわりに、夜間光が低く「人口密度は高いが、比較的地価が安いコストパフォーマンスの高いエリア」と解釈することができます。出店や拠点開拓時は、この「人口集中エリア」を選択することで、安い地価に比べて多くの顧客を獲得できると考えられます(例:千葉県勝浦市)。

サービス概要

  サービス名称 :  Starflake retail
  提供開始日 :  2020年6月30日(火)
  内容 :  任意の場所のエリアごとの人口密度と経済的な価値を比較、クラスタリングしたデータをCSVファイルでご提供致します。
◇利用用途例      :店舗・拠点開拓、商業用不動産開拓
◇想定お客様業種    :流通サービス、不動産ディベロッパー
◇データ仕様(基本プラン) :スキーマは以下を含みます。
 ・主キー250mメッシュ(JIS規格5次メッシュ)コード
 ・7つのクラスター(都市エリア、準都市エリア、人口集中エリア、準人口集
  中エリア、都市部非居住エリア、地方エリア、閑散エリア)のいずれに該
  当するかを示すコード
  ※詳細はお問い合わせください

◇本データの元となるデータ
 ・Starflake nightview(出典:NOAA“COMPREHENSIVE LARGE
  ARRAY-DATA STEWARDSHIP SYSTEM”Suomi-NPP)
 ・国勢調査(出典:総務省統計局「国勢調査 平成27年度」)
  利用料金 :  ◇基本料金
 ・最小提供単位 :各都道府県別
 ・料金 :500,000円(税別)
◇料金算出例
 ・東京都全域のStarflake retail提供で500,000円
 ・大阪府+京都府のStarflake retail提供で1,000,000円
  オプション :  以下はオプションとなります。個別にご相談ください。
 ・メッシュサイズや集計単位の変更
 (例125mメッシュ、500mメッシュなど)
 ・各クラスターのデモグラフィックごとのさらなるクラスタリング
 (例:人口集中エリアのうち、特に若年人口が多いエリアを把握したい)
  詳細ページURL :  https://data.nifcloud.com/products/starflake-retail/


キャンペーンのご案内

Starflake retailご提供開始を記念しまして、弊社データの期間限定割引キャンペーンを実施します。

・キャンペーン内容
 対象プロダクトを一律20%OFFでご提供
・対象プロダクト
 地理関連統計データ
 Starflakeシリーズ
・期間
 2020/9/30まで


関連リンク

 ・データデザイン事業ご紹介ページ
 https://data.nifcloud.com/

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