このページの本文へ移動

FJCT_LOGO

Japan

  1. ホーム >
  2. プレスリリース > 2020年度プレスリリース > 富士通クラウドテクノロジーズ、JAXAと共同検証で衛星データ前処理ツールの機能・性能の改善へ

PRESS RELEASE

2021年3月5日
富士通クラウドテクノロジーズ株式会社

富士通クラウドテクノロジーズ、JAXAと共同検証で
衛星データ前処理ツールの機能・性能の改善へ

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:新見 昌弘、以下当社)は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下JAXA)が開発した衛星データの前処理ツール「Asist(Automated Satellite Image Stacking Tool)」の機能・性能検証をJAXAと共同で実施しました。本ツールを利用することで、従来取得が容易ではなかった衛星データを手軽に取り扱うことが可能となります。

 昨今、人工衛星から取得される様々なデータ(以下衛星データ)を利用したビジネス及びその利用可能性に大きな注目が集まっています。しかしながら、衛星データ自体は無償で一般公開されているにもかかわらず、ダウンロードの手間やそのフォーマットの特殊性から、取り扱いに専門性を必要とし、利用は容易ではありません。

 JAXAはこういった課題に対処すべく、衛星データの入手や利用を可能にした衛星データツールを開発し、研究・教育向けに希望者に提供しています。本ツールを利用することで、利用者は観測期間、領域、衛星画像種類などを指定するだけで、複数の衛星データを自動で一元的に検索、ダウンロードが可能です。これまで専門家が手動で行っていた衛星データの前処理を可能な限り自動化し、衛星データに知見がなくてもこのツールを使用することで、簡単にデータを取り扱う事の出来るツールです。

<衛星データ前処理ツールの主な機能>
<衛星データ前処理ツールの主な機能>



 この度、当社はJAXAから依頼を受け、本ツールの改善を目的とした共同検証を実施いたしました。本ツールを実際に利用し、アウトプットの確認やエラーチェックと、新規利用者を想定した目線から改善案の提示と性能評価を行いました。また、本ツールの活用により想定される衛星データの新たなビジネス利用案を、JAXAにご提案しました。
 当社は衛星データサービス「Starflake(注1)」の提供を通じ、衛星データの取扱いに関する見識と技術力を有しております。JAXAよりこれらの見識と技術力をご評価いただき、衛星データの活用を広く広めていきたいという共通の目標のもと、本検証を行いました。

<Starflakeサービス概要>
<Starflakeサービス概要>



 本ツールは現在、研究、教育領域の希望者に無償で提供されており(注2)、JAXAは今後さらなるデータセットの追加対応、改修、データベース化及び統合型データ配信システムの開発・公開を予定しています。
 当社では今後、JAXAとともに、衛星画像を社会適用させていくにあたって技術的な課題をクリアにし、衛星画像の利用拡大に貢献してまいります。

関連リンク

 富士通クラウドテクノロジーズ データデザイン事業
 https://data.nifcloud.com/
 富士通クラウドテクノロジーズ 人工衛星データ「Starflake」
 https://data.nifcloud.com/products/starflake/

注釈

 注1 Starflake:人工衛星取得データ取得サービス。
 注2 本ツール利用に関しては、以下の窓口へお問い合わせください。
 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) 第一宇宙技術部門 地球観測研究センター ASIST事務局
 Email:Z-ASIST@ml.jaxa.jp

商標について

 記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

本件に関するお客様からのお問い合わせ

 富士通クラウドテクノロジーズ株式会社のデータデザイン事業に関するお問い合わせ窓口
 https://lp.data.nifcloud.com/inquiry.html